【映画】海街diaryを観たよ

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GWの連休初日の午前中。
DVDで借りていた「海街diary」を観た。
その後、少し掃除をして、仕事しようと思っていたけど、これを観たらその気がなくなってしまった。
いやぁ、持って行かれたというか。
もう、今日はいいや、と。
この余韻を1日かみしめていても良いんじゃないかと。

原作者の吉田秋生が公式サイトに、

是枝「海街diary」を拝見しました。
幸せな時間だった。
そしてなんかちょっぴり、くやしかった(笑)

とコメントしているけど、解る気がします。
ボクはただ「幸せな時間」だった。

まず、キャストが良いよね。隙がない。原作を読んだ訳じゃないけど、これ以上ないキャストでしょう。
キャストと鎌倉の街。もうそれだけで半分成功のような。
音楽もカメラワークも良かった。
特に特徴的だったり新しい事をしていたりしている訳じゃなくて、すうっとこの物語の世界に導いてくれた。
そしてこの世界が作れて、観る人をこういう気持ちにすることが出来る是枝監督はすごいね。

広瀬すずが予想以上に良かった。
この子はテレビのドラマで観たりしたときはピンと来なかったけど、この役がはまっているのか、とにかく伝わってくるものがあった。
もう、序盤で泣けちゃったモンね。
父親が死んだ悲しさ、心細さ、義母に対する苛立ち、そういう感情が伝わってくる。
それだけで泣けちゃう、ホント。
鎌倉の異母姉たちの家に来てからの、元気に生活していながらも、馴染んでいるように見えてやはり心に抱えている引け目やもやもやした感情が良く伝わってくる。
それが徐々に無くなってきて、姉たちと「家族」になっていく物語であるわけだけど、その心の動きが感じられる訳ですよ。本当にぎゅっと抱きしめてあげたくなるような。
だから姉たちがこの会ったこともなかった異母妹を引き取るということに違和感を感じさせないんだよね。自然なことのように思える。
引き取るまでのシーンがトントンと進んで短かったので、あ、そんな簡単に引き取っちゃう?と思ったけど、その違和感もすぐになくなった。

3人の姉たちの演技も良かった。みんな本当にそれぞれの役に馴染んでいたというか。これはもうキャスティングだよね。素晴らしい。
綾瀬はるかって、テレビのバラエティとかで見ていると、天然ボケでちょっとおおざっぱな性格に見えるけど、こういうしっかり者の役をやらせるとちゃんとしっかり者にしか見えないんだよね。透けないというか。
すごい演技をする女優、ではないけど、だからいろんなドラマや映画に呼ばれるんだろうなと納得する。
長澤まさみはいつもの長澤まさみというか、他の映画でもみせる長澤まさみな訳だけど、こういう役をやらせるとピカイチだよね。
夏帆も三姉妹の末っ子がぴったり。まぁ、末っ子じゃなくなる訳だけど。ちょっと変わり者で我が道を行く。しかし冷静に姉たちを見ている。

脇役にも樹木希林、大竹しのぶ、風吹ジュン、堤真一、キムラ緑子って、もうこれ以上ないでしょう。リリー・フランキーも良いよね。すっかり役者だよね。ちょい役にも鈴木亮平が出てたり。贅沢。
三女の千佳が働くスポーツ店の店長役の池田貴史が良い味出してたなぁ。
それと、すずの同級生でサッカーチームのチームメイトの風太が良かった。最後まで言わないけど、すずの事が好きで守ってあげたいというか、そういう気持ちがものすごく伝わってきた。達者な演技じゃないんだけど、それが良いんだよね。で、誰かと思ったら兄弟でこども漫才やってた「まえだまえだ」の弟なのね。兄ちゃんも良いけど、弟も良いなぁ。今後が楽しみ。

特に大きな山場というか、そういうのがある訳じゃないんだけど、何気ないシーンでじわっと涙が来るような、そういう映画。こういう映画ってありそうでそうは無いよね。
とにかくホント、良い時間をもらったと思える映画でした。



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by toto4543 | 2016-04-30 07:00 | 映画 | Comments(0)