子供達は喜んでいるのか?

またしばらく放置してしまった。
誰も読んでいないと思いつつ備忘録を。

先日、東日本大震災で起こった石巻市立大川小学校津波訴訟裁判の判決が出た。
県と市に14億円の賠償金支払い命令。
どうなんでしょうね?
原告側の言葉や画面に映し出される文字に、ずっと違和感を感じているんですよ。
「先生のいうことを聞いたのに!」
「学校、先生を断罪!」
「(この判決に)子供達も喜んでいると思う」
「先生は子供達の命を預かっているという自覚を持って欲しい」

子供達は喜んでいますかね?

ボクは震災後の大川小学校に何度も東京からの被災地支援をしている人たちを案内した。
その際、件の裏山への道も見た。
なぜあの道を上らせず、6mの高さしかない橋に誘導したのか?
それは生徒達に怪我をさせてはいけない、安全に避難させなければと考える教師だからこそだと思うんですよね。
あの道は、入口は広く見えるけど、すぐに人一人の幅になり、どんどん傾斜も急になる。
約80人の生徒を安全に避難させるとなると、一人ずつ並んで道を上らせる事になる。
それにはいったいどれくらいの時間が掛かるか。
低学年もいるし、転んで怪我をしたりする可能性も高い。
それよりも広い道を通って6mの橋に逃げた方が安全だと思うのは当然だ。
それ以上の高さの津波が来るなんて想像していなかったワケだから。
終わってしまえば、なんとでも言える。
もし津波の怖さを知っている漁師なら、隊列など組ませず、とにかく登れ−!と叫んだかもしれない。
転んて怪我をしたって手当をすればよい、死んでは元も子もない。
だけど、情報不足の中で、先生という「人種」を考えれば、橋に向かうと思うわけですよ。
ボクが思うに、原因は津波の高さに関する情報不足しかないと思う。
6m以上の津波が来ると分かっていれば、橋に逃げる馬鹿はいない。
なにしろ、学校に津波が来ると想定されておらず避難場所になっていたワケだから、
先生達の判断は責められない。むしろ、先生としての職務を全うしようとしたと言える。
生徒にバラバラに山を登らせるのは、ある意味職務を放棄しなければできない。
みんな自分の身は自分で守れ、ってことになるワケだから。
結果的に、それが出来れば助かった可能性は高いが、結果論でしかない。
だから、先生に罪はないとボクは思うわけですよ。

石巻市と宮城県は控訴を決めたけど、今後もし賠償金支払が決定したら、
ぜひメディアにはその後も追って欲しい。
「二度とこのような悲劇が起こらないように」
と訴えている原告の人たちが、大きな家に建て替えたり、高級車に乗り換えたりしたら、
宮城県に税金を払う身としては怒るよ。
そういう理念でこの訴訟を起こしたのなら、そのために使って欲しい。
今後起こるであろう南海トラフ地震の被害が想定されている小学校の安全のために使うとか。
そうした被害が起こったときの基金にするとか。
世のため人のために使って欲しい。
それが出来たとき、はじめて子供達も喜ぶんじゃないかな。
子供達は先生を断罪なんかしてほしくないはずだよ。



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Commented at 2017-06-07 08:33
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2017-06-07 08:38
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by toto4543 at 2017-06-07 14:47
なるほど、やはり。気をつけます。
by toto4543 | 2016-11-03 11:58 | ニュースに思う | Comments(3)