懐かしの東武鉄道

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Amazonで買い物しようとあちこち見ていたら、なぜか出てきた鉄道模型。
東武鉄道の7800系。
懐かしくて思わずポチっとしてしまった。
1944円也。

ボクが生まれ育った町は東武伊勢崎線沿線。
この電車には良く乗った。
床が板張りで、機械油の臭いがした。今でも思い出せる。
プシュっとドアが閉まると、グア〜ガラガラガラ〜グォ〜ンとゆっくり加速していく。
一生懸命に乗客を運んでいる感じは、なんだか高度経済成長の空気そのままという気がする。
どこに行くにもまずこの電車に乗った。
もっと新しい車輌も走っていたけど、準急というとこの車輌が多かった。
浅草方面ならそのまま、上野方面なら北千住で日比谷線に乗り換えた。
日比谷線なら東武線に乗り入れているから、直通の各駅停車に乗っても良かったけど、準急に乗ると10分以上は早かったんだよね。
クーラーが無くて夏は厚かったけど好きだった。

2両ずつの1セット×3の6両編成だったと思う。
なので、2両ごとに運転台が顔をつきあわせている。
運転台のある方は鍵がかけられていて入れなかったけど、その反対側のスペースには入れた。
小さい頃、父とこの電車に乗ると、イスには座らず、このスペースに入った。
父は小さなボクをカウンターというか、台になってい部分に座らせて、乗務員室と書かれた窓を下にスライドさせて風を入れた。
ここが特等席だったね。
浅草のほおずき市、入谷の朝顔市、上野の夏祭り。
上野育ちの父が毎年連れて行ってくれた。

父はタクシーの運転手をしていて、朝に出掛けて翌日の朝に帰って1日休み、というサイクルだった。
しかし、翌日はストになるかもしれない、となると、前日の夜に出掛けて会社で1泊した。
当時の私鉄はストが多かったよね。
だいたい回避されていたような気がするけど、ストになるかもという話は春闘のころになると毎年ニュースに上がった。
父が夜のうちに出掛けるとなると、よく駅まで送っていった。
入場券を買ってホームで見送る。
この7800系が入ってきて、父がそれに乗る。
ドアが閉まってお互いに手を振る。
電車が例のグア〜という音をたてて加速していく。
最後尾の赤いテールランプが目の前を通り過ぎ、だんだんと小さくなっていく。
遠い場所に行くわけでも、しばらく会えないわけでもないのに、
やっぱり鉄道のホームでの見送りは寂しかった。
この電車を見ると、そのほのかな寂しさを思い出す。



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Commented by ar956 at 2017-06-22 12:54
小さな宝物ですね。
Commented by toto4543 at 2017-06-22 20:57
ですねー。昔を思い出すって、年を取ったなぁと思います(笑)
by toto4543 | 2017-04-06 23:41 | ふと思う | Comments(2)