本当の要は【At Fillmore East / The Allman Brothers Band 】


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言わずと知れたロックの名盤。オールマンブラザーズバンドのフィルモアイーストでのライブ。
ロックとブルースとジャズが融合された、彼らならではの唯一無二のサウンド。
高校生の頃から何回聴いたか分からない。
お茶の水のディスクユニオンで中古のレコードを手に入れ、初めて聴いた時の衝撃。
一曲目のステイツボロ・ブルースからやられたもんね。
デュアン・オールマンの「スカイドッグ」と呼ばれたスライドギター。
本当に空を駆けるような自由でスピード感があって、まさに奔放なフレーズ。
それまでのボクの中でのスライドギターのイメージを覆した。
それに畳み掛けるようなツインドラム。高校生のボクはドラムが2人いるってことだけで驚きだったけど。
グレッグ・オールマンの重いボーカルと、サウンドを包み込むオルガン。
ツインギターのもうひとり、ディッキー・ベッツ。
デュアン・オールマンの影に隠れがちだけど、すごく好きなギタリストの1人。
彼が作曲した「In memory of Elizabeth Reed」は名曲中の名曲でしょう。
このアルバムでのソロはデュアンに比べるとリズム感やテクニック的には少々劣る印象があるけど、
デュアンのソロよりストーリーがある。
その他の曲のソロもそうだけど、実際に弾いてみるとそれがよくわかる。
そしてベースのベリー・オークリー。
彼の事を検索しても出てくるのは「デュアン・オールマンが死んだ丁度一年後に、たった3ブロック離れた場所で、同じバイク事故で死んだ」ということばかり。
確かに劇的な出来事だけど、彼こそがこのバンドの本当の要だと思う訳ですよ。
テクニック的にどうだとかはベーシストじゃないので分からないけど、初期のこのバンドのサウンドを作っていたのは間違いなく彼のベースだ。
もちろん誰1人無駄なメンバーはいないけど、オールマンブラザーズバンドのサウンドが大きく変わったのは、デュアン・オールマンの死後より、ベリー・オークリーの死後のような気がする。
このライブアルバムでの演奏はまさにそれぞれのメンバーの音をつなぎ合わせる、ベーシストとして最高の演奏だと思う。
特に「In memory of Elizabeth Reed」「IHot 'Lanta」「Wippin Post」など、ジャムの要素が強い曲が真骨頂。
単に曲のボトムを支えるだけじゃなく、歌いながら盛り上がりを演出し、時にはギターソロのフレーズに追従して行く。
それなのに必要以上に前に出て来ない、この絶妙なバランス。
意外と出来ないんじゃないですか、これは。
このアルバムが出て46年くらい経つのかな?
未だに色あせないロックの名盤です、ホント。
そういえばこの頃、メンバーはみんな20代前半なんだよね。信じられないわ。

バンドはその後も解散、再結成、メンバーチェンジを繰り返し、
昨年、オリジナルメンバーのドラマー、ブッチ・トラックスが亡くなり、さらにデュアン・オールマンの弟でボーカル、オルガンのグレッグ・オールマンも亡くなってしまった。オリジナルメンバーで生きているのは、ドラマーのジェイモーと、バンドを離れたディッキー・ベッツのみ。
さすがにもうオールマンブラザーズバンドとして活動する事はないだろうな。


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by toto4543 | 2018-05-15 14:09 | 音楽 | Comments(0)