旅の空気

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昨夜、娘と二人で外食のついでに、ちょっと仙台空港まで足を伸ばした。
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時刻は20:40分。
ちょうど最終の札幌行きの飛行機が滑走路に向かうところで、そのまま離陸まで見送った。
出発の待合室には売店を片付けるスタッフ以外見当たらない。
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3階のレストラン街も、2階のお土産屋も既に閉店。
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1階の到着出口の横のデイリーヤマザキでアイスを買って、食べながら出て来る人たちを眺める。
平日のこの時間だと、やはり出張帰りらしいサラリーマンが多かった。
空港出口に向かう人たちは「旅の空気」をまとっていた。
なんとなく上野駅を思い出した。

子供の頃、上野駅が好きだった。あんなにワクワクする場所はなかった。
ひっきりなしに行き交う人々、途絶えることのないアナウンス。
「◯◯時発、特急はつかり青森行きは◯◯番線から・・・」
中央改札の壁画の下の行き先表示は、もちろん電光掲示板ではなく木の板だった。
縦型の板に発車時刻、発車ホーム、列車名、行き先などが書かれていた。
その列車が出発すると、駅員が別の板に掛け替える。
改札脇の階段を降りると地下街。
低い天井、壁に染み付いた汚れ、端の方に行くと小便臭かった。
古い食堂があって、一度だけ入った覚えがある。
今はもうなくなっているはず。

石川啄木は、ふるさとが懐かしくなると上野駅に訛りを聞きに行ったというが、ボクが感じていたあのワクワク感はなんだろう。
非日常の旅の空気。
自由な時間を感じていたのだろうか。
故郷へ帰る人たちの喜びや哀愁を感じていたのかもしれない。
そして昨日の空港では中学二年生の娘も、そうした何かを感じていたようだ。
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行く人、帰る人。





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by toto4543 | 2018-11-09 08:01 | おでかけ | Comments(0)